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プリマヴェラ中目黒ストーリー

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プリマヴェラ中目黒ストーリー

物件が紡ぐ物語



私の夢は、日々の暮らしをもっと健やかに、穏やかに過ごせる人を増やすために、健康の大切さを伝える仕事をすること。今はヨガのインストラクターとして働きながら、身体にいい料理のレシピや、暮らしのヒントをSNSで発信している。


「いつかひとり暮らしをしてみたい」とは思っていたけれど、実家は通勤圏内にあるし、しばらくは貯金をしようと思っていたら、あっという間に30歳が近づいていた。


3年間付き合っている恋人とも「そろそろ同棲したいね」という話が出てきたタイミングだったから、「その前に、一度はひとり暮らしをしてみたい」と思い切って伝えたのが半年前。彼は心から応援してくれて、引越し作業まで手伝ってくれた。




こうして、「ひとり暮らしの練習」を始めてから今日でちょうど3ヶ月。祐天寺という小さな町での生活はなんだか私に合っていて、ここへ来てすぐに町に馴染んだ。


今日は休日。と言っても、私は毎日7時に起きてトレーニングをするから、休日関係なく、朝はいつも早い。まだ同居人たちがいない広いリビングで朝日を浴びながら、朝ごはんを食べる。




洗濯をして、身支度をして外に出た。この時間はちょうど小学生の子供たちが通学する時間で、辺りには賑やかな声が響いている。ランドセル姿の彼らを眺めながら、なんだか平和な朝だなあ、とほっこりした気持ちになる。この時間の穏やかさ、好きだなあ。


午前中に買い物を済ませて一週間分の常備菜をつくり、SNSに投稿するための写真撮影をする。これが最近のルーティーンになっていて、私の新しい生活を、柱のように支えてくれている。実家にいた時は、こんなに自由に過ごせなかったから、なんだか嬉しい。




撮影が終わってテーブルを片付けていると、同居人が起きてきた。「今日も早いね」「わあ、それおいしそう」と声をかけられる。


「ありがとう」と返事をしながら、この程よい距離感がいいなあ、と思う。最初に「シェアハウス」と聞いてイメージしたのは、大人数で集まって飲み会をしたり、プライベートの時間も他の住人と過ごしたり、という「共同生活」だった。


けれど、はじめてここへ内見に来た時、住んでいる人は多くてもそれぞれ自分の時間を大切にしたい人が多くて、プライベートの空間もしっかり守られていた。そんな大人な人たちが暮らすこのシェアハウスなら、私も気を遣わずに過ごせるかも、と思った。




動いていたら、お腹が空いてきたなあ。そうだ、この近くにあるカフェのランチに行ってみよう。シェアハウスに置いてあったMAPに「フランス風の定食屋さん」と書いてあって、ずっと気になっていた。




平日だからお店は空いていて、すぐに入れる。名物のポタージュに、パンを浸して食べる。ああ、おいしい。優しい味わいで、身体に沁みる味だなあ。


食事をしながら、料理の味、盛り付け、器を真似したいなあと思う。ポタージュは彼の大好物だし、今度家に行ったら、これを真似して作ってみよう。


お腹がいっぱいになったので、運動のために歩くことにする。祐天寺は三軒茶屋にも中目黒にも行けるから、お散歩コースが色々あって楽しい。今日は人が少なそうだし、目黒川に行ってみようかな。休日は人が多くて少し疲れるけど、平日は落ち着いていて好き。


お散歩をしながらウィンドウショッピングをしていると、あっという間に空が橙色になっている。そろそろ帰って、夕飯の準備をしよう。


夕暮れ時の祐天寺の町は、下校する小学生や買い物をするお母さんたちで賑わっていて、本当に治安がいい町だなあと思う。洗練された中目黒や、賑やかで個性的な人が多い三軒茶屋も好きだけど、私には祐天寺の、お洒落だけど下町の雰囲気もある「ちょうどよさ」が合っている。




朝、下準備をしていた食材を使って、簡単に2〜3品の料理を作って夜ご飯。もともと料理が好きなのはよかったけど、食材の買い方やお金の使い方はひとり暮らしを始めるまで全くわからなかったから、少し不安だった。3ヶ月経って、今のところ赤字にはなっていないからほっとしている。


きれいに清掃された広いリビングで、ようやくできた定位置に座ってご飯を食べる。同居人たちは、まだ部屋で仕事をしている人が多いみたい。リビングは静かだけど、同じ屋根の下、自分以外に人がいる気配を感じられるシェアハウスは、なんだか安心できる。


アパートを借りてひとり暮らしをする、という選択肢もあったけど、東京でのひとり暮らしは防犯の面で不安だったし、数年後の彼との同棲を考えると、できるだけお金は使いたくなかった。そういう意味でも、ここが見つかってよかったなあ。




仕事終わりの同居人たちとすれ違うようにして、空いていたお風呂にお湯を溜め、ゆっくりマッサージをしながら入る。運動の後は、お風呂に入って疲れを癒すことが大切だから、大きなバスタブがあるのも本当に助かる。





部屋に戻って、今朝撮り溜めていた写真をSNSに投稿する。少し経って、仕事終わりの彼から「今日の料理もおいしそうだね。シェアハウス暮らし、順調そうでよかった。」とメッセージが届く。


「今日、すごく好きなお店を見つけたの。今度そこで食べた料理、再現するね。」そう返事をしていると、いま私は新しい町で、ゼロから自分の生活をつくっているんだ、という実感が急に湧いてきた。


この町にも、この家にも、「ちょうどいい」居心地の良さがある。だから私は、ここで自分の暮らしをつくることができているのかもしれない。


仕事も生活も、まだまだこれから。だけど、焦らなくていい。背伸びしなくてもいい。都会の小さなこの町は、私にそう言ってくれているような気がする。





※この記事は、架空の入居者の暮らしを描いたフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。物件設備や近隣店舗などは、2022年4月18日時点の情報に基づいて記載しています。


ライター:岡崎 菜波


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